ストーリー
熊本県の伝統工芸品、やや大振りなのだが、割合、使い心地は上々;
陶房は熊本市の町外れにあり、工房の隣にギャラリーがあり、所狭しとたくさんの作品が並べられてあり、なかなかに見ごたいがあった!!
小代焼(しょうだいやき)は
熊本県荒尾市、
南関町、
熊本市など県北部で焼かれる
陶器。
小岱焼とも表記し、いずれも正しい。
寛永9年に豊前から転封された
細川忠利が陶工の牝小路家初代源七、葛城家初代八左衛門を従え、藩主の命によって焼き物を焼かせたのが始まり。粗めの陶土に、茶褐色の鉄釉で覆い、その上に藁や笹の灰から採った白釉や黄色釉を、スポイトや柄杓を使って流し掛けする、大胆かつ奔放な風合いの食器で知られる。
明治維新後は
有田や
瀬戸といった磁器産地に押され廃窯となってしまったが、昭和になって近重治太郎、城島平次郎らの努力によって復興を遂げた。2003年に経済産業省指定伝統的工芸品に指定された。
様々な呼び名
小代焼は小岱焼とも呼ばれる。歴史的な呼び名は前者であるが、中興の祖の一人でもある城島氏が、荒尾の象徴でもある小岱山の「岱」の字を「代」から置き換えたため、今日では二通りの表記が通用する。
また、小代焼は五徳焼とも言われる。これは小代焼は腐らない、臭いが移らない、湿気を防ぐ、毒消しの効果がある、延命長寿につながると五つの利点が見られたことに因み、装飾性と実用性を兼ね揃えた生活什器であったことを窺わせる。