ストーリー
長い歴史をもつ奈良の焼き物、現在7軒の窯元があるという。赤膚焼の特徴のひとつ、奈良絵の絵付け茶碗である;
赤膚焼(あかはだやき)は
奈良県奈良市、
大和郡山市に窯場が点在する陶器である。草創は判然としないが、
桃山時代に
大和郡山城主であった
豊臣秀長が、五条村赤膚山に開窯したと伝えられる。江戸後期には藩主、
柳沢保光の保護を受け、幕末には名工、
奥田木白が仁清写しなどの技術を披露し、世に広めた。
小堀遠州が好んだ遠州七窯の一つにも数えられている。
赤膚焼は名の如く、器肌に赤みを帯びている。名の由来はその器肌という説と地元の地名から来たという二説がある。その赤みを帯びた器に乳白色の萩釉を掛け、奈良絵と呼ばれる絵付けを施した物がよく知られる。奈良絵とは
御伽草子などを題材とした庶民的な絵柄で、微妙な稚拙な構図が器肌の素朴さを巧く引き出している。
関連項目
●
日本の陶磁器産地一覧
●
奥田木白