ストーリー
飛騨高山の町外れに一軒だけあるという、目立たないところなので辿り着くのに、アチコチと! 陶房に入ると作品が無造作においてある、その中からひとつ;
山田焼(やまだやき)は
岐阜県高山市で焼かれる陶器である。
渋草焼、
小糸焼と共に現存する焼き物だが、前者が藩主や風流人に好まれたのに対し山田焼は農民、町人のために焼かれた生活雑器である。創始者は稲垣藤四郎で、この藤四郎も素人を表すトーシローから来ていると思われる。また、材料の粘土は地元の水田の土という徹底ぶりであった。
殖産興業のために山田焼は郡代から推奨されたため、飛騨の焼き物の中で最も長い歴史を持つことになり、現在に至るまで窯の火が絶えたことはない。また明治時代には窯業の技術を応用して土管、煉瓦、瓦などを焼き、大いに繁栄した。
2006年現在は小林陶舎の一軒のみが民芸調の陶器を焼いている。決して飾らない、素朴ながら味わいの深い意匠に人気がある。